Fujiwara Tech Conference 2025で掲題の通りお話しさせていただきました。
資料は以下の通りです。
経緯
主催のid:moznionさんから「こういうのやるで」と聞いて枠が余っていたのでぜひ話したいと申し出ました。
fujiwara-wareには思い入れがありますしこうした個人をフィーチャーしたテックカンファレンス兼ファンミーティングみたいなものはあまり例がないのでいっちょ噛みできたらおもしろかろうという魂胆です。
早々に枠が埋まったらしいので、やはり速度は価値ということがよくわかります。
トークについて
隙間家具という概念に倣ったfrontierというツールを作ったのでそれの紹介をしました。
GitHub - aereal/frontier: a deployment tool for Amazon CloudFront Functions
また実際作ってみるとfujiwara-wareのような手に馴染む「隙間家具」とするにはなかなか難しく優れたソフトウェアデザインが求められることを痛感したぜ、ということを話しました。
こうしたデザインスキルについてはキーノートでid:sfujiwaraさんも触れられていたので間違いないと思います。
資料を作る際に過去のissueのやりとりとかを掘り起こしたところ、勝手に自分が実装してPull Requestを送ったと思い込んでいたが実は違ったと判明するなど、自身の意図せぬ歴史修正主義が正されてよかったです。
また先に発表されていたid:mackee_wさんのトークでstretcherのことを思い出してその場で資料に追記するなどライブ感が出て、カンファレンスに参加する喜びを思い出します。
stretcherのことを思い出してYAPC::Asia Tokyo 2015の発表を思い出し、ついでにそれが10年前だということに気がつき驚愕するなどのできごともありました。 (いまこの文章を書いている最中に「2015」と打てず3回くらい「2025」と打ちました)
最後にdjb-wareとの精神的な類似性について触れてそこそこ反響があってよかったです。
daemontoolsやdjbdnsなどのぎゅっと密度の高い設計や便利さはかなり近いのでは?と気付けたのもfujiwara-wareを読み書きして考えを深めた結果であると自負しています。
会
先に述べたようにテックカンファレンスのようなファンミーティングのような不思議な雰囲気でした。
発表者が示し合わせたかのように好きなfujiwara-wareの話を盛り込んでいたのもよかったですね。 (本当に打ち合わせなどはありませんでした)
自身のトークやLT含めてバラエティ豊かであったものの共通して各々の暮らしを良くするために大小様々なものを作ってやっていっているぜという話ばかりで、とても刺激的でワクワクしっぱなしでした。
id:sfujiwaraさんのキーノートにおける「『早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け』という格言の後半が持て囃されがちだが、隙間は小さいのだから早く行く術も同じくらい大事」という話が印象的です。
これは図らずも昨年のYAPC::Hakodateでid:moznionさんがお話しされていた話やYAPC::Hiroshimaで私が話したトークにも通ずるところがあります。
YAPC::Hiroshima 2024に参加し「好きな技術《コト》で、 生きていく技術」という話をした。 - Sexually Knowing
マネジメントもIndividual Contributionもすべてかけ算で、どこか一部分だけ長じていても別の係数が小さかったりマイナスだったら意味がないということはここ数年ずっと考えてきたことでした。
そうしたことを長年隙間家具作家として存在感を発揮し続けられてきたid:sfujiwaraさんが触れられたということに胸を打たれましたし、勇気付けられます。
非常に充実した会をありがとうございました。主催のid:moznionさん、会場を提供してくださったFindyさん、そして
id:sfujiwaraさん、みなさまありがとうございました。
これからも淡々と自身の拳を磨き続けることとします。