YAPC::Kyoto 2023に参加して『qron: Cloud Native Cron Alternativeの今』というトークをした #yapcjapan

qron: Cloud Native Cron Alternativeの今

掲題の通りのトークをした。元々YAPC::Kyoto 2020のトークとして採択されていたトピックを2023年版として話すことに。

オンサイトのカンファレンスに参加するのは2019年のbuilderscon以来なので2年半ぶりくらい。

#builderscon tokyo 2019で「自動作曲入門」について話した - Sexually Knowing

トークについて

speakerdeck.com

もともとあったアイデアを必要に駆られて仕事で作ったものの話。

2020年当時はできたてほやほやだったけど2023年はもう運用して数年が経とうとしているので「実際動かしてみてこうだったよ」という話も盛り込んだ。

結果として強気の40分枠で応募し、採択の運びとなった。自分で選んでおいてだけど40分のトークを黙って聞いているのはけっこう気合がいるので構成とか話し方とかに気を遣う。

最近は別のプロジェクトで絶賛がつがつ作っているところであるものの、ずっと世に出ていないしプロジェクトやチームはどんどん勝手にめちゃくちゃになっていくしで気が滅入っていたけど、感想ツイートとかでおもしろそうって言われているのを見ると自分の仕事がちゃんと見られた気がして嬉しかった。

あと質疑コーナー含めて突っ込んだやりとりができたのも良かった。ソフトウェアエンジニアとして生きているっていう実感がそこにある。

キーノートについて

はてなにいた頃ずっとお世話になっていた id:onishi さんではあるけれど、キーノートに登場するエピソードは以前に聞いたことはあってもその当時にどんな思いを抱いていたかといったことは意外と聞いたことがなくて「そういうことがあったんだ」という新鮮な驚きと共に、onishiさんのパーソナリティ・考え方の裏付けがとれたような気がして得心がいった。

onishiさんもnekokakさんも「やるべきことをやってくれる誰かを待つのではなく自分がやる」というようなことをトークで話していて、やっぱり手を動かした人だけが世界を変えるなんだなあ。

onishiさんはご自身をモブと謙遜・自虐されていたけれど、Web業界で花形とされているソフトウェアエンジニアの第一線とは少し距離があった・退いたというようなご自身の認識からしたらそういう表現は確かに的を射ていると評することもできるかもしれないと思う一方で「主人公」という生き方だけにこだわっていては果たし難かった功績を積み上げられてきたと思う。

イベントについて

前述の通りオンサイトのイベントは2年半ぶり。

もはやPerlを書いていないどころかエコシステムから遠ざかってからだいぶ経つけれど、YAPCに参加するタイプの人たちとはウマが合うなあと思った。

久しぶりに会う人・初めて会う人などなどと話しているうちに生粋のエンジニアとしての自分でいられているなあと感じてのびのびできた。

しかし2年半ぶりということで社交筋 *1 ががっつり落ちていて、日曜の夜にあったスピーカーディナーでは抜け殻になってただ蒸しカキを食べていた。

メンタルはともかくフィジカルの衰えも強く感じたのですぐに鍛えられるフィジカルは次に向けて鍛えておこう……。

仕事もプライベートも最近めちゃくちゃで果たして楽しめるのか不安だったけれど前日と併せて2日間楽しく過ごせた。


けっこうな数が知り合いが運営に関わっていることを知ってちょっと驚いたりもした。カンファレンスの運営ってものすごく大変と伺っているので。

よりカンファレンス運営が身近になったなと思う一方で、カンファレンスで日頃磨いてきた芸を披露することに改めてこだわりたいなという思いを改めた。 (別にスタッフになることと相反しないが……)

あらためてYAPC::Kyoto 2023開催おつかれさまでした、たのしかったです。

*1:社交するための筋肉