DDD is overratedについて

DDD is Overrated | Stefan Tilkovについて。

DDD is overratedの自分なりの受け取り方

  • DDDだけが設計手法や考えではないんやで
  • 必要なら(DDDにおけるaggregateやvalue objectのような)概念に対する名前を自分たちで付けてもええんやで

自分の考え

筆者が言わんとする「盲目的にDDDを受け入れたり、その他の手法などの探索を諦めるような思考停止はいかがなものか」ということは理解はできる一方で、生半可な労力でもってこうした一般的な設計手法の(再)発明を試みるのは概ね良い結果をもたらすとは言えないのでやめたほうが良いと思っている。

DDDなりPoEAAで紹介されているパターンなりは、数多くのプロジェクトを調査して頭の良い人が心血を注いで一般化したもので、完璧でないにせよ少なくとも見てきた事例の多さという点は評価できそう。

一方、事業(サービス)を持ってその開発をしている組織のデベロッパーが立ち会うプロジェクトの数は知れている。 それはたとえばLINEやYahooのような規模であっても一般化を踏まえるとサンプル数や偏りの是正は不足していると考える。

そも事業ドメインの知識モデリングだけでもかなりタフな仕事なので、ましてやその一般化をしようとするのはコスパが悪い。

餅は餅屋ではないけれど、こういった開発手法や設計・分析については借用に留め、発明を試みないほうが総合的な生産性は高く保てる。これらは最終的に良いソフトウェアを作るためにあるので。

もちろん選ぶのがDDDでなくとも良いし、きちんと批判的に見て合いそうか評価することは大事だけれども、ある程度は型にはまる・型通りにやるということも大事だと考える。